それから頻繁にかずちゃんは莉亜の家に来てくれるようになった。


莉亜の仕事が休みの時は外回りの合間に来てくれて二人で少しの間安らいだ。


かずちゃんの大好きなカレーを莉亜が作ってあげた時も昼と夜と二回食べに来てくれた


時間ができたらその時間をできるだけ莉亜に費やしてくれた。ただ大好きな海は別で波がある時は会う約束より海に行く。


莉亜はそれでも会えるならとじーっと会える時を待っていた。

二人で休みが合えば夜中から海へ向かう。


コンビニで朝御飯を買って、車の後ろで一枚のタオルケットに二人でくるまる。そして二人で抱き合うように朝を迎える。


二人で誰もいない海へ走っていく瞬間・・・莉亜が凄く幸せを感じる瞬間だった。

かずちゃんと一緒に大好きな海へ向かって走る・・・

最高な気分だった。

その最高な時はかずちゃんといる時だけ。

またね・・・ってバイバイすると淋しさが倍になって返ってくる。

かずちゃんには帰る場所があるから。
それがやっぱり悲しいし。凄くむなしかった。

これから先もずっとこの淋しさがなくならない。
6年後があるならそれまでずっとこの不安が続くのだから