━なでなで





「なっ、何すんのよ!?」


「えっ...だって辛いんでしょ?
ご両親が亡くなってから
ずっとじいちゃんと
暮らしてたって聞いたから」





やっぱ、こういう時
傍にいてあげるのがいいと思う。





「........ねぇ」


「ん、何?」


「泣いてもいい?」


「うん。イイよ」


「……っぅ…わぁぁぁん」





わんわん泣いている美佳ちゃんを
僕は黙って抱きしめた。



2人だけの公園で
僕だけが美佳ちゃんの
泣き声を聞いている。



泣き止むまで
僕はただ
美佳の頭を撫で続けていた。