「「夕飛お兄ちゃん!帰ってきたー!」」

ひまわり園で暮らす子供たちが俺を迎えてくれた。

「夕飛、おかえり。」

あいつがそう言った。

辛いのは、俺だけじゃないんだ。

みんな、いろんなこと抱えてる。

俺は1人じゃない。

こうやって、心配してくれる人がいる。

あたたかく迎えてくれる人がいる。

ここが俺の家。

みんな俺の家族。

「ただいま。」

俺ははっきりとそう言えた。---



このときからだ。

俺があいつに惹かれてたのは。

このときからきっと、美優に惹かれてたんだ。