『誰かさんのせいで、凍え死ぬわっ。』

車に戻ったら、和ちゃんは震えながら言った。
着替えなんてもちろんないし、まだ早朝だから服も買えない。

『そういう訳で、あそこで服乾かそ♪』

和ちゃんが指差したのは、ラブホテルの看板。
私はチラッと見ただけで、目を反らした。

『あ、やらし! 今、エッチなこと想像したやろ?』
「変態!」