『言うて、ええよ。』

驚いて顔を上げた私に、和ちゃんは言葉を続けた。

『もうコソコソすんの、やめた!
誰かに取られたら、嫌やし。』

そう言って、何も返事をできない唇に…キスした。

そんな2人の脇を何台も車が通り過ぎた。