15歳の夏休み明けのことだった。

席替えで、君は私の斜め後ろにいました。

隣は私の苦手な人で。

まだ君のことも名前くらいしか知らなくて。

クラスにもあまり馴染めてなかった。

だから、すごく不安だったんだ。

君が私に声をかけてくれるまでは。

「ここ教えて。」

たったそれだけだった。

でも、そのたった一言が、君と私の関係をスタートさせてくれたんだ。