そして、そのまま卒業式を迎えた。

君との関係は相変わらずなまま。

教室に入ると、黒板には"卒業おめでとう"の文字。

教卓には卒業生が身につける生花が置いてあった。

本当に、終わりなんだ。

そう思うと、急に寂しくなって泣きそうになった。

生花を受け取り、自分の左胸につけて友達と話していると、

「俺花上手くつけれないし。」

友達とじゃれながら教室に入ってくる君がいた。