「泣いてますけどほっといてて良いんですか高笠先輩?」

蔭平が心配そうに前を歩く高笠に尋ねた

「いつもの事だろ?ほっとけほっとけ」

「…でも高笠先輩あいつら歩行者にめっちゃ見られまくりながら「京都府の枳殻高校から来ました剣道部です」って説明してんッスけど…大丈夫ですかね?」

詠の問いかけを聞いた高笠は顔色をかえて「何だと!?」と2人の元へ走って引き返して行った

「なぁ…詠」

「あ?何だよ蔭平?」

蔭平が真剣な顔で海を見ながら詠に尋ねた

「海って何で青いのかな?」