もしかしてあたしの待ってる翔くんじゃない?


あの人はニセモノ?


…そんなはずないよね。


だって笑顔は幼い頃と同じだったもんね。


もう昔の約束は果たせないな。


翔くんはあたしのことなんてなんとも思ってないみたいだったし。


あたしも…


あんな翔くんはキライ。


そんなことを考えながらあたしは走って屋上をあとにした。


屋上からの階段を降りながら、


「はぁ…。」


とため息をつく。


楽しみだったのにな。


翔くんと逢うの。