「「完成!!」」



2人でハイタッチした。


〜♫



「あ、もう5時だ。しょうくん帰ろ。」


「うん。…あっ!」


「どぉしたの?」


「お母さんとお父さんにね、かなちゃんに言っときなさいって言われてたことがあるんだ。」


「?なに??」


「ぼくね、明日でこの町にバイバイしなきゃいけないんだって。」


「え。かなともバイバイなの?」


「うん…。だからね、ぼくが帰ってくるまでこれ持ってて?」



そういって首にかけてくれたのは、キレイな青い石のついたネックレスだった。


あたしは泣きながら


「待ってるね。」


って言った。



まだ5歳のあたしたちはこの約束が永遠だと信じてた。



人が10年もたてばかわってしまうことをしらなかったから…。