「お前の舌で舐めて綺麗にしろよ」
知ってた?
イイオトコは指まで綺麗なのよ。
肌理が細かくて長い指は、節々がゴツゴツしてて、ソコがすごく可愛いの。
──もう、だめ。
その指、食べちゃいたい。
グラリとカラダがうねるような欲望に目が眩んだあたしは、差し出された彼の人差し指を寸分の躊躇いもなく咥え込んだ。
舌の上で転がして、出して、入れて。忘れた頃に、チュパッと音を立てて。夢中でむしゃぶりつくあたしを見下ろす、彼の薄い唇の端が不意にクイと持ち上がる。
『ヘ・ン・タ・イ』
その唇は、確かにそう象っていたわ。