「これはタイムオルゴール。


名前の通り、時間をあやつることができる。


つまり、友達とケンカをしたとき、あ~全てを無かったことにできれば…と思えば過去に行き、ケンカそのものを無かったことにできるということだ。


どうだ、面白いだろう?」


小さな口がニヤリと笑う。


「試してみるかね?」


ギィというさびた音を響かせながら、オルゴールは開いてゆく。


「さて、君はどんなときをご所望かな?」