「もうその辺で終わりにして、

帰ったら?」

そう言いながら、パソコンを覗き込んだ。


「もう、終わるよ。

瑠璃は今帰りか?」


「うん」


「遥斗は?」


「得意先に行って、そのまま

家に帰るって。

お父さんから呼び出しがあったみたい」


「ふーん・・・」


「ぁ、ここ打ち間違い」

パソコンを指差しながら、瑠璃が笑う。