裕也の口から、

好きな女の話を

一度も聞いたことがなかった。

・・・

でも、裕也は

オレが瑠璃の事を

好きなのを知ってるから、

話せなかっただけなんじゃないか。


今更そんなことに気づくなんて。


・・・

どうしたらいいんだ・・・

オレが、

瑠璃を諦めなきゃいけないのか?

瑠璃は、裕也の腕の中で

泣いていた。