「別れさせるつもりなんてないさ。

愛し合ってるのに、

離れる辛さは、俺たちも知ってる。

そこでだ!

裕也か、遥斗、

どちらかが、青木の姓を継いでほしい」


その言葉に驚いたオレと裕也は、

顔を見合わせた。

「お前たちは双子だからな?

一人残ってくれれば、

オレは満足だ」


親父がやっと笑った。

・・・

そんな大事な事を、

今ここで返事は出来ない。