「待たせて悪いな」


裕也は私たちの反対側に座った。


「話しって、何?

早く聞きたくて、

ウズウズしてるんだけど」


私は裕也をせかした。


「まぁ、落ち着けって。

…遅いな」


裕也は喫茶店のドアをチラッと見た。


「他に誰か来るの?」

「ああ…あ、来た」

・・・

なんだ。

まりあじゃない。