裕也のところに行こうとする遥斗を、

慌てて止めた。


「待ってよ!・・・

さっき言ってたでしょう?」


「・・・」


「裕也、好きな人ができたんだよ?」


「瑠璃だろ、それって?」


「ううん、違う。

別の人」

そう言って微笑むと、

遥斗がため息をつき、

私を抱きしめた。