「楽しめたんならよかった」

私も自然と笑みがこぼれた。

・・・

裕也が夜景を見つめながら、

呟いた。

「オレ、幸せになれるかな?」


「なれるに決まってるじゃない?」

私の答えに、フッと笑った。


「遥斗と、瑠璃の幸せを邪魔してるのに、

オレに、

幸せになる権利があるんだろうか?」