瑠璃side

あれから私と遥斗は、

ずっと一緒にいた。

『瑠璃の傍にいないと、

落ち着いていられない』


そう言って遥斗が微笑んだ。

家には、

パパも、ママも、

フランスに出張に行っていたため、

私しかいなかったから、

遥斗を招き入れた。

・・・

なんだか不思議な感じがした。

ずっと片思いだった遥斗が、

自分のすぐ傍にいる。

叶わない想いだと思ってたから。