「乗れ」



なんで目の前には車があるわけ?



「早く乗れよ」



いやいや。



「学校まで歩いていくんじゃないの?もしくは、バスとか電車とか……」



これ、常識だって。



「俺を誰だと思ってるんだ」



あっ……



「つまり、廉には送り迎えが当たり前だと?」


「そうだ。いいから早く乗れ」



と、廉は平然と言い放った。



「きゃっ」



そして、車に無理やり押し込まれた。