「はぁー!?なんであたしが」


「お前は俺の所有物、だろ?」



なにをいまさら、という雰囲気で返事をする廉。



2億円で買われた身のあたしは、廉に言い返せない。



「てことで、制服はおいとくから」



廉はそう言って、部屋から出て行った。


なんであたしが転校しなきゃいけないの?


と思いつつも制服を見る。


赤チェックのプリーツスカートに、金ボタンがついている紺のブレザー。


超可愛い……っ!



「よし。転校しよう」



あたしは制服に一目ぼれ。


我ながら現金なものだ。