「岡本先生っグスっ助けて」


教室に入ってきた岡本先生にそう言った。


「大丈夫だよニコッ」


「はいっ」


俺はそう言って女の子たちに事情を聞いた


「あんたらは何をやってんの?そんな事して良いと思ってる?」


「先生には関係ないですよ…だいたい由夏が悪いんですし」


「人のせいにしてこそこそしてんなよ」


俺がそう言うと由夏の服や髪の毛を着るのをやめた。


「大丈夫?これでも着といて俺は大丈夫だから」

俺はそう言って由夏に上着をかけた。


「ありがとうございます。」


「いえいえニコッ」


俺は笑ってみせた。


その日の授業はいつもどうり始まった。


俺が一言二言言っただけでもっといじめがひどくなると今は思ってなかった。