―――――取り残された見知らぬ男性と私は、お互い向き合ったまま無言が続き
時間だけが過ぎていった。


いくら時間が経っても、どうしても話の展開に着いていくことが出来ず
私は方針状態だった………。




最初に沈黙を破ったのは―――男性だった。


「この家、物凄く高く売れるらしいね。」

「……!」

先程の挨拶の時よりもワントーン下がった男性の声に、反応して前を見ると………男性はニコニコと笑っていた。