「こいつ、俺の部下の伊勢 弘明っていうんだ。とても優秀で気さくな奴さ……。」

ふーん………。
伯父が何の仕事をしているのか全く分からない私は、そんなこと興味がない。


「――――それで、急なんだけど………今日からこの家に泊めてやってくれないか?」


「―――――――は?」


え、
今……何て言った?


いきなりすぎる話についていけず、更に困惑する私に構わず
伯父は続ける。


「まぁ、俺だって何の考えも無しにそんな事させたい訳じゃない。―――――――和音ちゃん、もう18だろう?そろそろ結婚を考えてもいい歳だと思うんだ。」


次々と出てくる意味不明な話を
必死に一つ一つ呑み込んでいく。