「そうですか、じゃあ私に何をしろと?」
『軽いなぁ和音ちゃんは。君はただ、俺が返さなきゃいけなかった和音ちゃんの借金を返済してくれればいいんだよ』
借金・・・?
わたしが?
この瞬間冷静を保っていた感情が崩れた。
どうしよう・・・
意味が分からない
『あぁ・・・まさか、今までの生活費とか教育費、俺が出してたとでも思ってた?』
「ちがう!両親が残してくれた・・・・・・ぁ」
パパとママが残してくれた貯金があった。
大学までは、それで充分なはずだったんだ
それをきっとこの人が、使ったんだ・・・
『仕方ないだろう?俺だっていろいろ必要なものがあるんだ』