その人が割と話しやすい人だったからか、あれから良く話をするようになった。
相変わらず「服装直せ」とか教師っぽいこと言うくせに
いろんな事に共感してくれる。
「私びっくりした」
それは中間考査が終わってすぐのことだった。
「何。」
「あなたが今までどうして留年して来なかったかって・・・よくある、不良がまさかの学年トップっていうあれなのね。」
なんだそれ。
思わず笑ってしまった。
「でも、だからって授業出なくていい訳じゃないの。ねぇ、聞いてる!?」
「気が向いたら。」
とにかく明るい人だった。
教師なのに、教師がじゃない。
今まで全く興味なんて持ったことがなかった教師なんかの情報を、恭弥に聞いたりなんかもした。
名前は
本田 詩織