「美人だね」


「はいはい、そりゃどーも。ーーーそれにしても高瀬くん、このままだと卒業できないんじゃないの?」


「余裕余裕。」


「ったくーーー」


大きくため息をつくと
その教師はあろう事か一緒になって俺の隣にゴロンと横になった。


「気持ちいいねー。サボりたくなる気持ちもわかるなぁ」


横で目を閉じる副担任を暫く見つめ
代わりに俺が起き上がった。


「あんたさ、」

「ん?」




「美人だけど胸無いね。」


「ーーーなっ・・・」


そう言い捨てると、
横になる教師一人を残して屋上を出た。