いまいち真面目な恭弥くんは分からないけど、二人が相当仲がいいってことは分かった。
「もし私が高瀬さんの生徒だったらーーーこうやって仲良くなる事も一緒に住んで助けてもらう事も無かったんだなって、思います。」
「ーーーそう、だね。」
さっきまでと違い、返事の間が長かった。
変な事言ったよな、困らせたよな・・・
不安は募ったけど
今私が思う素直な気持ちだった。
「こんな身分で無神経かもしれないけど、私今・・・・・幸せです。」
顔を上げた高瀬さんと目が合う。
そして高瀬さんの口が何かを言おうと開きかけた時、
「南!!」
後ろの方で大きく私の名前を呼ぶ声があった。