そして数十分後、
シリアス恭弥は崩れる。



「うっわー和音ちゃん!!ちょー可愛い!!!」


「アハハ・・・」


着いたと和音にメールをしようと思っていた所だったが、その必要はなかった。



入口でクラスの看板を持ちながら声を張り上げている様子は、ここから見ても恥ずかしがっているのが分かる。


「和音ちゃん接客係じゃないの?残念だなぁ。あっ、ね!あれ言ってよ、"ご主人様❤"ってやつ!」



「絶対嫌ですっ!!!!!////」


「和音、案内してくれるの?」

「あ、はい!もうちょっとで交代なので待っててください!すぐ着替えてくるので」