「大学に入って女振りまくってるんだってな。どうしちゃったんだか、前はあんなに女遊び激しい奴だったのにな!」
「マジかよ!あの蒼がか!?俺あいつの金髪のイメージしかねーから全然想像できねーわ!」
え、え?
女遊び?金髪?
だんだんとついていけない会話に私も焦って来る。
ついにはあの恭弥君までが黙り込んでしまった。
「あー、だってあいつあれだろ?先ー「俺らこれからデートなんだわ。また今度話そうぜ!」」
誰かが何かを思い出したように言いかけた時、その言葉を遮った恭弥くんは
急に私の方を振り向き手首を掴むと
そのまま走り出した。
私はもう、
何がなんだか分からない。
「え!?ちょっと恭弥君!?高瀬さん待ってなきゃ」
少し大きな声でそう言うと、やっと止まってくれた。
だけどもうここは
スーパーからだいぶ離れている。