「なんだあれっ!あれでよく一般人やってられるね、高瀬さんって!!」


帰り道、鼓乃実は興奮気味に言う。
高瀬さんのどっからどこまでもがツボだったようだ。


「めっちゃ恰好いいね!いやもう、恰好いいの域を越してるよね!!」

そりゃまあそうですけど、
あなた彼氏いるじゃないの。

「ていうか、実際そんな少女漫画みたいなことってあるんだねー。一緒に住んでてうっかり付き合っちゃった♥みたいな事になったりして。」

「はぁっ!?あるわけないじゃん!」

「なんでよ。」

「高瀬さん、そういうの苦手みたいだし。私の・・・タイプじゃないし?」

あ、今完全に調子乗った。
乗り過ぎた。私は何様だ!

あんなに恰好良さすぎる人がタイプじゃない訳がない。