それに気が付いた高瀬さんはちょっと慌てた様子で

「え・・・まじで何かした?」


と聞いて来たけど。



あんなの本当対したことないし、
私のメンタル的なものがいろいろ遅れてるだけであって。笑


「———ぃぇ。」

と、小さく否定した。


「どうしようかと思ったわ。」


高瀬さんは苦笑いを浮かべ、前に向き直ると
信号が青になったのを確認して車をすすめた。