その控えめな所が恭弥にとってはまた更にツボなのか、
デレデレし出す馬鹿。
「かーわいいなー」
「え・・・」
そしてそんな様子の恭弥に和音は多少引いているようだ。
ふん・・・
心の中で軽く鼻で笑う。
「そういや、何で制服?」
いつもと雰囲気が違うと思ったけど、今日は制服を着ていた。
学校は明日からって言ってたけど
「朝少し学校行ってたんです。着替えるの面倒でそのまま来ちゃいました!」
「そっか。」
「それより、はい!———これであってますか??」
手に持っていた大きな茶封筒を差し出す。
「ああ、ありがと。悪かったね・・・」
「いえいえ!」