———2時過ぎ。
少し長引いてしまった事に焦りながら
急いで門へと向かった。
そして何故か、後ろから着いてくる恭弥。
「なんで着いてくんだよ。」
「俺も和音ちゃんと仲良くなりたいのっ!」
「・・・」
反対してたんじゃないのかよ・・・
俺と和音が会話してるのをニヤニヤしながら見ている光景が容易に想像出来る。
あー・・・やりづらい。
仕方なく恭弥を引き連れて門まで行くと、
暑そうに手を仰ぎながら立っている和音がいた。
かなり待っていたのだろうか
顔が真っ赤だ・・・
「ごめんな。待った?」
「あ!高瀬さんっ」
すかさず、恭弥が話しかける。
「和音ちゃん、こんにちはー」
「こんにちは・・・」
会うのが二回目でまだ緊張するのか
俺に話しかけるトーンよりも明らかに控えめに挨拶を返す和音。
慣れるまでは俺にもそうだったな・・・