途中、 「蒼ん家じゃなくて俺んとこ来ればいいのになぁ、和音ちゃん。」 と呟く恭弥に更に頭が痛んだが 無視して探し続ける。 暫く鞄を漁っても、なかなか見つからない。 その瞬間 昨夜、忘れないようにと机の上に置いていた光景を思い出した。 手が止まる。 「あ・・・。」 「———あ?」 「・・・忘れた。」