「舜……………」 私は誰もいない階段で、そう呟いた。 それと同時に涙が頬を伝った。 ーーーーー何分経っただろうか。 私は落ち着いてから部屋に戻ろうとしていた。 すると、私の前に人影が。 顔を上げると、そこには速水君がいた。 「速水君………」 「藤村、何かあったのか?」 心配そうに私の顔を覗き込む。 「ぜ、全然大丈夫だよ!!」 と、笑って見せた。