「へ、平気なんかじゃないもん!!速水君は良い人だから……拒めないだけだよ。」
「人の女に普通に触れる奴が良い人?んな訳ねぇーだろ!!」
速水君は水族館でも私のペースに付き合ってくれたし、灘波君と実玖ちゃんが仲良くなれるようにしてあげてたし、三味線の弾き方教えてくれた。
………良い人なのに。
「速水君は良い人だよ?!三味線教室のときだって、あの時は私に分かりやすく教えてくれただけなの!!私がドジだからそうなっただけで……速水君は悪くない。」
私がちゃんと三味線を弾けていれば、そんなことにはならなかった。
私が悪いんだ………