やってきてしまった修学旅行。 俺は楽しみなんかじゃない。 俺はどうしても梨由と同じ班になりたかった。 「はぁ……」 これで何回目のため息だろう。 何回ついてもつききれないため息。 「舜…そんなに落ち込むなよ。」 と、隆太が慰める。 「……そうだよな。」 さっき、梨由を補給してきたんだからそれで我慢しなきゃな。