「無理だからな!」
「…は、ぃ?」
「香川先生は、あんたに絶対なびかないからな!」
「…………」



何か言いたげな顔をする先生を無視して俺は、次々と言葉を投げつけた。


って言うか、先生の言葉を聴きたくなかったからだ…。だって、俺を拒絶する言葉が先生の言葉で聞いたら、俺は…。



「あいつは、茜しか見てないんだ!」
「ウソ!」

「ウソじゃねぇよ!」
「だって、あの子…葵君の…」
「姉貴だよ…。同じ年だけど」

これは、別に先生じゃなくって他の人にも言っていた。
双子じゃないけど同じ年の兄弟って、かなり珍しい。




「ぃや、そうじゃなくって…同じ年って、16歳!?」