「…ぁ~あ~…。せっかく神田先生から頂いたものが…」
『神田先生』と言う言葉に反応した俺は、慌てて紙袋を拾い上げて中が何かと確認する。
ピンク色の紙袋は、あの人をイメージさせるものだ…。
…何て言うか…。
食べ物で例えるならマシュマロ。
色で例えるなら薄いピンク。
言葉で言い表せるならフワフワ…。
柔らかくて、触れると壊れてしまいそうな…。
…正直、あの先生が俺の事を見てくれるなんて数パーセントの確立だろう。
だって、身長も下手したら先生の方が…少し、うん…少しだけ高い。
年齢だって、上だし。
おまけに俺の顔って、女顔だし…ね。