「神田~ぁ!」


「…香川、先輩?」



長身の香川先輩が葵君の家の前で、呼び止められた。
香川先輩は、私より2つ上で凛々しいと言う言葉がぴったりの男性だ。


「どうだ? 授業の方」


「……難しいって言うのが正直です」


男性でも、香川先輩は別格。

私は男の人が苦手だ。

家族は別だけど、それ以外では香川先輩は一般男性の中で唯一平気。




どうしてかわかんないけど…。


「…やっぱり、苦手か? 見た目が美少女君でも」
「…美少女君って…」



確かに、美少女系だけど…。

確かに、男の子だけど…。

確かに、合わせたら「美少女君」と言えるけど…。