「相変わらず、冷たいな~…
奈々ちゃんは……」



「あたしの優季にいつまでも
抱きついているからです。」



「それは、聞き捨てならないな~。
優希は、俺の。
奈々ちゃんのじゃないの。」



「いいえ、あたしのです。
て事で、すぐに離れてください。」



「嫌だ。」


「離れて。」


「嫌だ。」


「離れて。」



さっきから、この言い合い。



終わりそうにないな……




「ねっねぇ!!
はっ恥ずかしいから離れよ?」



「えぇ~…優希が言うなら仕方ない。」



やっと、お兄ちゃんが離してくれた。





はぁ~…疲れた。