由奈は、眉根を寄せて不機嫌になった。
私が傷ついた顔をしないのが、気に入らないらしい。
「あんたって、ほんと鈍感」
由奈が立ち上がって、私の前に立つ。
「これだけやっても、分かんないの?」
「・・・何を?」
「美白なんかいいから、早く死ねって言ってんの。」
「・・・」
綺麗なお口から、そんな恐ろしい言葉を平気で吐く由奈が、鬼か何かに見えた。
その言葉だけは、許しちゃいけないような気がした。
「・・・生きてる人に向かって、死ねなんて言っちゃだめだよ」
「思ってること正直に言って、何が悪いのよ?言論の自由は認められてるでしょ」
なぜか、恵梨が笑い出した。
「そもそもあんた、生きてるって思ってる時点でアウトなんですけど」
は?どういうこと?
「つぶしてもつぶしても、にやにや笑って死んでくれない。
あんたって・・・