「先生って、いつもこの倉庫にいるんですか?」

「ん~。いつもっていう表現には語弊があるな~。くもりとか雨の日は、車の中にいたりもするんだ~。職員室だと、眠れないから~」

「え、先生。くもりとか雨の日も、紫外線強いらしいですよ?こないだテレビでやってた」

「えぇ~?!!(白目)なにそれホントうそ~!!ま、仕方ないか~。ところでおいしそうなお弁当ですね~」

「今日は、自分で作りました!」

「えぇ~?!!(また白目)すごいじゃーん!あ、でも暗くてよく見えなーい。けど匂いがおいしそー」

「食べますか、卵焼き」

「えぇ~?!!(またまた白目)食べたい食べたい~」

パクッ

「フン゛~~っ!!!おいしーですよぉ森永さん~っ」

「先生は、お昼自分で作るんですか?」

「先生のお弁当は、お母さんが作ってくれま~す」

「・・・自分で作らないんですか?」

「中学校のとき、朝早起きしてがんばってお弁当作ったら、具合悪くなって午前中で早退しちゃいました~。だから作らないほうがいいみたい~」

先生が、私の顔をのぞきこんだ。

「森永~。話したいこと、あるでしょー」

私は、お弁当を食べながら泣いていた。