ユタヤが何しているか見ると、

男の腕を背中に回して押さえつけてる様な姿。


ユタヤ、強いじゃん!!


もう一人のナンパ男は、少し放れて唖然と見ている。


「マジ、折れる。痛ぇ…痛ぇ…。」


「俺の女、殴る気か?なぁ~?」


ユタヤがキレてる…。


こんなユタヤ見るの初めてだよ。


「しねぇ、し ねぇ から…。」 


真っ赤な顔をクチャクチャにして痛がってるナンパ男。


マジ、折れそう…。


「もぅいいよ。止めて。」


私は、ゆっくりとユタヤの腰に手を回して抱きついた。


「止めて、折れちゃうよ。」


すると、ユタヤはアッサリと手を放した。


「わかった。」


いつに無く、聞き分けの良い子なユタヤ。