それから、またスミレの母親の説教が続いた。


スミレの母親は、俺の素顔を知ってた。


どうやら、俺が登録したカテキョの会社から情報を貰ったらしい。


俺は何も知らずに、カテキョLOOKをしていたって訳だ。


俺、馬鹿だ…。


でも、こうなったら自棄になる。


どう見てもチャラ男にしか見えない俺。


でも、スミレの思いは本気だから。


「俺、スミレさんと付き合ってます!」


俺は、額がフローリングの床に付くほど深々と頭を下げた。



もぅバイトは終わりだ。



自分の娘に手を出す様な奴に、何処の親が娘の勉強を任せられる?



「俺が家庭教師を首になっても、スミレさんの彼氏は辞めませんから。」



俺、とことん教師には向いてないみたいだな。