「で、恵達は?」


「やったよ~。」


「エーッ!いつ?」


恵達は、付き合いだして直ぐって言ってた。

話はどんどん盛り上がる。




まだ恵と話はいっぱいあるのに、部屋をノックする音が聞えて口を止めた。

探していた浴衣の着付けが見つかったみたい。


「これでわかるか見て?」


私は、浴衣を羽織り前を確り隠してドアを開けた。


「これで、わかるかなぁ?」


「見ながら、着てみる~。」


ドアを閉めて、ノートパソコンを見ながら、恵と私は着付けを始めた。


「ユタヤクンって凄いねぇ!!」


「エッ??」


「だって、スミレの事、メチャメチャ好きって感じだし。着付けに困っても助けてくれるし。カッコイイじゃん!」


「うん。」

こんな時、なんて言えばいいんだろ。

私は、浴衣を着るのに一生懸命のフリをしたんだけど、

本当は…

彼氏を褒められて嬉しくて、照れてしまって…。


パソコン画面に出されてた字が頭に入ってこなくて、何度も同じ所を読んでしまった。