泣き止まないスミレは、俺の問いかけも答えず、俺はオロオロとするしか出来ない。


俺はスミレの頭を撫でながら、もう一度「どした?」って優しく訊いてみた。


「やっと、キスしてくれた。」


俺は泣き笑いするスミレを抱き寄せた。


俺、そんなにキスしてなかったか?


さっきも、ほっぺにしたぞ?


Deepなのは、久しぶりだな…。




でも、俺のキスで、

そんな事だけで、泣いちゃうスミレ。


メチャクチャ可愛い。


俺って、メチャメチャ愛されてる?


やっぱり家に返したくねぇ。



そこの角を曲がれば、スミレの家。


どう考えても、スミレの家の方が近いのに、
泣きながら笑ってるスミレを連れて俺の家に向かった。