「スミレチャンの為に、とことん秘密にしろよ。全部貫き通せよ。」



一志の言葉は、軽そうに聞えるのに重みがあった。


秘密?


それも悪くないな。



そうだよな。


どうせ、スミレの親には秘密ばかりなんだ。


俺の人格にも騙されてるんだし。


俺は、秘密を貫き通す事に決めた。


本当は茶色い髪も、黒で貫き通す。


もぅ塞がらなくなってるピアスホールだってばれるハズない。



この時は、マジでそぉ思ってた。


何処までも、隠し通すって思った。




俺の何処までをスミレの親が知ってるかなんて、知らなかったんだ。