「今時?全然、違うよぅ!!」


それとも、お母さん世代には、モジモジ系がうけがいいの?


「そうかしら?今時のカッコイイ先生だと思うんだけどねぇ~。」


本当は、ピアスして髪の毛も全然違う色で…


眼鏡もしてないんだよ?


スッカリ騙されているお母さんに、本当のユタヤの姿を言う事が出来ない。


好きな人だから、良く見て欲しいから。



これが、惚れた弱みってヤツ?



「キミが惚れてるのかい?浮気はやめてくれよ~。」


お父さんは、ハラハラした顔でお母さんの肩に手を回した。


「大丈夫。おばさんなんて全然相手にしてもらえないわよ~。それに、スミレとユタヤ先生って私達みたいよ~。」



お母さんの言葉に、一瞬ドキッとした。


でも、全然違いますよ。お母様…。


だって私は、今でもこんなにラブラブな両親をまじかに見ながら、ユタヤと私に摩り替えるんだ。



それから、ユタヤにもっと好きになって欲しいって…


ずっとずっと、好きでいて欲しいって…


私も、こうなれたらいいのにって思うんだ。